よくある複数のチャートに十字カーソル(十字ポインター? クロスへアライン?十字線?)を同期して表示するインジケーターです。
オリジナルの十字カーソル(ctrl + F)はドラッグした距離の時間差と価格差をバー数とポイントで表示しますが、このインジケーターはクリックタイプに応じた動作(長押しシングルクリック、ダブルクリック、ドラッグ)で時間差と価格差を直感的に時間と pips で表示します。また、日本時間も表示できるようにしてみました。さらに、カーソルから現在価格(Bid)までの pips をリアルタイムに更新して常時表示するようにしてみました。
他と同様、複数チャートに同期しますし、複数チャートに刺して使うこと前提に作っていますので、このインジケーターを刺したどのチャートからもきっちり同期されます。
パラメーターで十字カーソルを非表示にしていても、ショートカットキーで表示非表示を切り替えられますので、ctrl を押さえなくて済む分オリジナルよりはカジュアルに表示が可能です。日本時間と価格表示も、十字カーソルが表示されていればパラメーターでオフっていてもショートカットキーで表示できます。差分時間と差分 pips の表示はシングルクリック、またはマウスボタンを放せば終了できます。
必要なのに、オリジナルの十字カーソルがどうしても使いづらく使用頻度が低かったので、もっと使いやすいものが欲しくて作りました。(Mac なのでマウスのホイールボタンという発想はおいておき)マウスと反対の手で ctrl + F とか、画面の上や端までカーソルを移動することなく、思ったときに、思ったその場でスグに使える常駐十字カーソルに、検証にも使えそうな機能を付けてみました。
チャートジャンプ機能(検証機能)の使い方
以下は、組の中全てのチャートに ShowCrosshairs が導入されていて、全てのチャートでチャートジャンプがオンで ShowCrosshairs の十字カーソルが表示されている前提です。
- なるべく上位足から始めます。
例えば気になる長い陽線や陰線を見つけたら、そのバーを shift キー + クリック(またはカーソルを検証ポイントに合わせてキー入力)すると十字カーソルが検証十字カーソルに変わり、全チャートのオートスクロールがオフになって、他のチャートがクリックした時間を中央にして止まります。(長期足など、右側に十分にバーが存在しない場合はその時間がチャート中央にならないこともあります) - 上位足でクリックした部分が、下位足チャートでズームされているように見えるはずです。下位足チャートにカーソルを移動させて shift キーを押さえながら細かくクリックやドラッグ(キー入力の場合はカーソルを検証ポイントに合わせてキー入力)で目的の地点を絞り込んでいきます。(計測クリックが長押しシングルクリックの場合、検証移動中は shift キーを押しっぱなしにすると意図しない計測開始を防げます。)同じ組であれば、複数時間足ではなく複数通貨ペアでも同じ時間に何が起こっていたかの検証が可能です。
- 検証を終了するときは esc キーか shift キー + ダブルクリック ※ すると、検証十字カーソルが通常十字カーソルに戻り、全チャートのオートスクロールがオンになって、全チャートが最新時間(右端)へ移動します。
※ shift キー + ダブルクリックは他のインジケーターやラインなどの描画が何もないところで実行してください。ラインなどの描画上でダブルクリックすると不用意にパラメーターを開いてしまいます。
バージョン履歴
パラメーター
- 十字カーソルを表示して開始する
どちらを選択しても以下のキーで切り替え可能- 十字線を表示するキー(P)
特殊用途【MT4 のみ】ShowJapanTime 併用時に MT4 のサーバ時間を隠していると “スペースキー” が使えます。
当サイトの ShowJapanTime に、チャート最下段にある MT4 の時間エリアを隠して日本時間だけを表示する機能があります。この機能使用中、ShowCrosshairs の「十字キーを表示するキー」に「space(※MT4 予約キー。通常は使用できません)」を選ぶとスペースキー(スペースバー)が使えるようになります。この上の「十字カーソルを表示して開始する」を false に設定して通常は十字カーソルを非表示にしておき、使用するときだけスペースキーで表示するようにすると、キーボードを見る必要がなくなって十字カーソルの使い勝手が良くなります。MT4 をお使いの方は試してみてください。ただし、MT4 のサーバ時間を隠すと通貨ペアの変更や時間の検索ができる「ファーストナビゲーションボックス」が使用できなくなります。
※ MT5 はサーバ時間を隠してもスペースキーが解放されないので使用できません。
- 十字線の種類の変更
- 十字線の太さの変更(Solid 選択時のみ有効)
- 十字[縦]線の色の変更
None にすると[縦]線の機能はオフになります。 - 十字[横]線の色の変更
None にすると[横]線の機能はオフになります。 - 十字[縦]線を表示して開始
false にすると起動時に十字縦線を非表示にします。チャート上部の小さなボタンで表示 / 非表示を切り替えられます。- 縦線非表示時の同期先[縦]線種
同期元十字[縦]線を非表示にした場合の同期先十字[縦]線の線種を変更できます。 - 縦線非表示時の同期先[縦]線色
同期元十字[縦]線を非表示にした場合の同期先十字[縦]線の色を変更できます。
- 縦線非表示時の同期先[縦]線種
- 十字線を表示するキー(P)
- 日本時間の表示方法
カーソル横に表示するか、十字線の垂直線データとして表示するか選べます。- 日本時間を表示して開始する
どちらを選択しても以下のキーで切り替え可能 - 日本時間を表示するキー(J)
- 日本時間の表示位置の指定(カーソルに表示した場合)
- 日本時間のカーソルからの距離(カーソルに表示した場合。ピクセル)
- 表示ラベルの選択(カーソルに表示した場合)
「日本時間 + 価格」「日本時間のみ」「価格のみ」から選べます。 - 曜日を表示する(カーソルに表示した場合)
- 日本時間を表示して開始する
- 時間と pips の差分表示方法の選択
「シングルクリック(長押し)」「ダブルクリック」「ドラッグ(ワンショット)」から選べます。「ドラッグ(ワンショット)」は MT4 / MT5 の仕様と同じくドラッグ開始で計測が始まり、ドラッグ終了と同時に十字カーソルが非表示になります。
※ ドラッグ(ワンショット)の場合でも shift キーを押下しながらドラッグすると計測は開始せず、チャートをドラッグすることが可能です。(「チャートジャンプ(検証)機能を利用する」が false の場合)
※ ドラッグ(ワンショット)で、計測終了時にのみ shift キーを押下してマウスボタンを放すと、計測のみ終了して十字カーソルを非表示にしないことが可能です。続けて計測したい場合にご利用ください。
※ 検証機能(チャートジャンプ)ご利用の際は「シングルクリック(長押し)」「ダブルクリック」の利用をおすすめします。「ドラッグ(ワンショット)」にしているとドラッグ(計測)を終了する都度、十字カーソル非表示と共に検証機能がオフになります。- 時間と pips の差分の表示位置の指定
- 時間と pips の差分のカーソルからの距離(ピクセル)
- シングルクリック長押しの待ち時間(秒)
計測が始まるまでの長押し時間を秒で設定します。
※ バージョン 1.48x までは 0.5 秒固定でした。1秒以上など長めにすればチャートをドラッグした際などに意図せず計測が始まってしまう頻度を減らせます。 - 計測時にバーの本数を表示する
バーの差分本数を表示します。
- 現在レートまでの pips を表示する
「常時表示」「OHLC 吸着時」「表示しない」から選べます。「常時表示」は十字カーソルを表示している間、カーソルから現在価格までの価格差をリアルタイムに更新して表示します。 「OHLC 吸着時」は OHLC に吸着すると吸着した OHLC から現在価格までの価格差をリアルタイムに更新して表示します。 - 文字サイズの変更
- 文字色(None でチャートの前景色が使われます)
- 表示している他のチャートへ同期するか選択
- 異なる通貨ペアに横線を同期する
異なる通貨ペアにも pips を基準にして横線(価格)を同期します。他通貨ペアでも同じ pips 位置の確認ができます。
※ 同期先の Bid ⇔ 十字カーソル間の pips は同期元のカーソルを移動させたときのみ更新しています。同期先の Bid 更新で差異が出ますのでご留意ください。
- 異なる通貨ペアに横線を同期する
- OHLC に吸着させる
十字カーソルを OHLC(始値/高値/安値/終値)へ吸着させます。- OHLC 吸着をオンオフする shift キー
「左右 shift キー」「左 shift キー」「右 shift キー」「使用しない」から選べます。指定した shift キーを押下するとオンオフが切り替わります。 - OHLC に吸着させる距離(ピクセル)
十字カーソルと OHLC までの距離がこの距離以内になると吸着させます。
- OHLC 吸着をオンオフする shift キー
- 検証機能
検証ツールです。複数チャートを表示している場合、任意のチャートを shift キー + クリック、または検証したいポイントにカーソルを合わせてキー入力すると全チャートのオートスクロールをオフにして、クリック(またはカーソルを合わせてキー入力)した時間へ他のチャートをジャンプさせます。任意のチャートを shift キー + ダブルクリックすると全てのチャートのオートスクロールをオンに戻せます。カジュアルに検証モードと取引モードを切り替えることができます。- キー入力で開始する場合のキー
- 検証終了時にオートスクロールをオンにする
false にすると検証終了時もオートスクロールがオフのままになります。 - チャートジャンプ機能時の十字線の種類の変更
- チャートジャンプ機能時の十字線の太さの変更(Solid 選択時のみ有効)
- チャートジャンプ機能時の十字[縦]線の色の変更
- チャートジャンプ機能時の十字[横]線の色の変更
- 縦線非表示時の同期先[縦]線種
同期元十字[縦]線を非表示にした場合の同期先十字[縦]線の線種を変更できます。 - 縦線非表示時の同期先[縦]線種
同期元十字[縦]線を非表示にした場合の同期先十字[縦]線の色を変更できます。
- 縦線非表示時の同期先[縦]線種
- ブローカーの GMT
ご利用の FX 口座が採用する GMT(グリニッジ標準時)の設定です。正しい GMT が選ばれていないと日本時間がずれて表示されます。ほとんどの方の口座は GMT +2/+3 を採用していますので変更の必要はありません。
AVATRADE、Exness、LAND-FX など GMT 0 を採用する口座をご利用の場合は GMT -1/0 へ変更する必要があります。簡単に見分ける方法として、期間区切り表示(MT4/MT5 の 0:00)が日本時間の午前10時、または午前9時(夏時間)に表示される口座が GMT 0 を採用する口座です。日本時間の午前7時、または午前6時(夏時間)に表示される口座はデフォルトの GMT +2/+3 採用の口座です。 - サマータイム基準
ブローカーごとにサマータイムの有無を指定する仕様に変更しました。「米国基準」「欧州基準」「なし」からご利用の口座に合った基準を選択してください。
ご利用条件
- 素人の個人が使用するために作成したものですのでセキュリティなどは考慮していません。ご自身の責任で使用できる方はどうぞご利用ください。
- 使用中に損害が生じても当方は一切の責任を負いません。が、不具合などあればコメント等で内容をお伝えいただき、再現できれば修正を試みてみます。
- 開発環境は Mac 上の仮想環境にインストールした Windows 11 と MT4/5 の最新バージョンのみで、他の環境の用意はありません。(使用推奨環境のことではありません。開発環境を開示しているだけです)
- 正しく使用できない口座もあるかもしれません。
- MT4 / MT5 の気配値に EURUSD を表示してください。ブローカーごとの pips 計算のために EURUSD の価格の桁数を参照しています。気配値に EURUSD を表示していない場合はインジケーターを設置した通貨ペアの桁数を利用しますが、正確な pips 値にならない可能性があります。(pips を表示しないインジケーターは除く)