マルチタイムフレーム(MTF)に対応したボリンジャーバンド『MTFBandsSmoothed』です。よく見る階段状のボリンジャーバンドと、階段状の終値同士を結んで平滑化したボリンジャーバンドの2種類を表示できます。ショートカットキーで表示非表示もできます。
MTF ボリンジャーバンドは MT4 / MT5 標準の Bollinger Bands でも擬似的に表示は可能ですが、実際の上位足のボリンジャーバンドとは計算結果が違います。擬似 MTF ボリンジャーバンドでは目標価格に届いていないのに実際の上位足チャートのボリンジャーバンドで見ると届いていたり。逆もありますよね。 例えば、1時間足に4時間足 30MA の疑似 MTF ボリンジャーバンドを表示させると、過去120本の平均値が1時間ごと(計算開始時間は必ず120本前で、0時だったり1時だったり6時だったりしますが4時間足は必ず4で割り切れる時間から計算を開始)に確定されてチャートに書き込まれますが、その間の4時間足のボリンジャーバンドは確定せず、次の4で割り切れる時間まで計算を続けています。計算の開始時間と計算期間が違えば当然結果も変わります。
このインジケーターは、上位足が確定するまで計算を続けていますので上位足のボリンジャーバンドとまったく同じ値を表示して次の終値と接続します。しかもカクカクではなく上位足のボリンジャーバンドそのままの状態で滑らかに表示することもできます。
バージョン履歴
パラメーター
- 対象の時間足
表示させたい上位時間足を指定します。現在足にすると通常のボリンジャーバンドとして使用できます。
※ 現在足を指定すると、スロープを指定していても平滑化ロジックをスルーしますので負荷は通常のボリンジャーバンドと変わりません。安心してご利用ください。
※ 5分足以下に月足を表示させると MT4 / MT5 の処理が遅くなります。例えば1分足で月足の期間 30 にすると、月末に向かって最大 1,296,000 本のバーを対象に毎ティック計算することになります。このインジケーターは、バー数制限をしても、その本数以上を必要とする時間足を指定すると最低1本のライン(偏差含む)は表示しようとします。ただし、オプションで指定するチャートの最大バー数を超えて表示することはできません。- 期間
計算する期間(バーの本数)を指定します。 - 偏差 1 (0 でオフ)
MT4 版は3つの偏差まで同時表示できます(MT5 版は1偏差のみ対応)。使用しない偏差には 0 を入力してください。 - 偏差 2 (0 でオフ)
- 偏差 3 (0 でオフ)
- 表示移動(シフト)
ボリンジャーバンドの表示位置を左右にずらせます。 - 適用価格
「Close price 終値」「Open price 始値」「High price 期間の高値」「Low price 期間の安値」「Median price 中間価格 (高+低)÷2」「Typical price 典型的価格 (高+低+終)÷3」「Weighted price 平均価格 (高+低+終+終)÷4」から選べます。 - 表示方法
「スロープ(平滑化)」「ステップ(階段状)」から選べます。 - 色(ミドル)
色(アッパー 1)
色(ローワー 1)
色(アッパー 2)
色(ローワー 2)
色(アッパー 3)
色(ローワー 3) - 線種(ミドル)
線種(アッパー 1)
線種(ローワー 1)
線種(アッパー 2)
線種(ローワー 2)
線種(アッパー 3)
線種(ローワー 3) - 太さ(ミドル)
太さ(アッパー 1)
太さ(ローワー 1)
太さ(アッパー 2)
太さ(ローワー 2)
太さ(アッパー 3)
太さ(ローワー 3) - マウスオーバーで [時間足] 期間 バンド 偏差 を表示する
各バンドの現在時間にカーソルを近づけると情報を表示します。描画方式の都合で、上位足を設定するとツールチップが表示されにくくなるための対策です。
表示形式:[H1]30U2+2.0 = [時間足]期間バンド偏差
※ M = Middle、U1 = Upper1、L1 = Lower1、U2 = Upper2 …
- 期間
- 差分 pips を表示する
移動平均・偏差の現在価格へカーソルを近づけると「 + 」が表示されますので、クリックすると現在時間の移動平均・偏差価格とレート間の pips が表示されてリアルタイムに更新されます。差分 pips テキスト左側の「Bid」または「Ask」をクリックすると参照レート価格を切り替えられます。使用しない場合は false にしておけば機能をスルーしますので負荷はかかりません。
※ true にした状態でも pips を表示しなければ計算をしませんので負荷はかかりません。- 差分 pips を表示して開始
差分 pips を常時表示します。テキストをクリックすると非表示にできます。ラインが密集した箇所ではクリックが困難な場合がありますので、その場合はここを true にするとクリックしなくても表示されます。 - 差分 pips 表示位置(バー数)
テキスト位置をバーの本数単位で変更できます。正数で右に、負数で左に移動できます。 - 差分 pips の正負の方向を変える
レートから見たバンドまでの pips なのか、バンドから見たレートまでの pips なのかを + – の表示でお好みの方向へ変更できます。 - 差分 pips を絶対値で表示する
false にすると現在時間の移動平均・偏差価格がレートより安値にあれば負数で表示します。 - 差分 pips 参照価格
算出元となる価格を Bid、Ask から選択します。ここで設定した価格が初期設定になりますが、テキスト左の「Bid」「Ask」をクリックしても切り替えられます。 - 参照価格名を表示する
テキスト右側に参照している価格「Bid」または「Ask」を表示します。 - 差分 pips の文字サイズ
- 差分 pips の文字色
None を選択するとラインの色を反映します。ラインの色と別の色を指定できます。
- 差分 pips を表示して開始
- 描画するバー数を制限する(MT4 のみ)
- 描画するバー数
- 表示/非表示キー
ショートカットキーでボリンジャーバンドを表示/非表示できます。お好みのキーを割り当てて下さい。None を選ぶと表示/非表示機能をオフできます。
複数インストールして時間足を切り替えると表示/非表示が混在してしまう場合があります。その場合は shift キー + 表示/非表示キーで強制表示できます。強制表示キー押下時にリアルタイムには表示されませんが、次のティックで表示されます。また、休日などティックが動いていない場合は強制表示キー押下後、時間足を切り替えて切り替え前の時間足に戻ってくると強制表示されます。
※ 再表示する際、非表示した時点の古いデータが表示されますが次のティックで修正されます。こうすることで休日にティックが止まっていても表示非表示ができるようになっています。
※ チャートを切り替えても表示/非表示の状態は保持されます。ただし休日などティックが動かない時間帯に非表示にしてチャートを切り替えると再表示できません。その場合は時間足を切り替えて戻ってくると表示されます。 - MTFBandsSmoothed を使用する
false にすると休止できます。短期足に月足を表示していると、月末に近づくにつれて計算対象バーが増えて重くなるので、その対応として削除までしなくても休止できます。
ご利用条件
- 素人の個人が使用するために作成したものですのでセキュリティなどは考慮していません。ご自身の責任で使用できる方はどうぞご利用ください。
- 使用中に損害が生じても当方は一切の責任を負いません。が、不具合などあればコメント等で内容をお伝えいただき、再現できれば修正を試みてみます。
- 開発環境は Mac 上の仮想環境にインストールした Windows 11 と MT4/5 の最新バージョンのみで、他の環境の用意はありません。(使用推奨環境のことではありません。開発環境を開示しているだけです)
- 正しく使用できない口座もあるかもしれません。
- MT4 / MT5 の気配値に EURUSD を表示してください。ブローカーごとの pips 計算のために EURUSD の価格の桁数を参照しています。気配値に EURUSD を表示していない場合はインジケーターを設置した通貨ペアの桁数を利用しますが、正確な pips 値にならない可能性があります。(pips を表示しないインジケーターは除く)
ダウンロード
MTFBandsSmoothed.ex4 (MT4)
Version: 1.237
Published: 2021-11-19
1381 Downloads
MTFBandsSmoothed.ex5 (MT5)
◯ MT5 版は以下の機能が非対応です。
・複数偏差表示
・描画バー数制限
Version: 1.237
Published: 2022-02-18
643 Downloads